鳥の赤色の謎

日本にいる野生の鳥は、茶色や黒、灰色と無彩色のものが多い印象だが、鮮やかな色をもつ鳥もいる。
この色のうち、嘴や羽を赤色にしていた要素が解明されたという。研究論文がアメリカの科学誌カレント・バイオロジーに掲載された。
それによると、体の色の遺伝子は、解毒作用の遺伝子群に関与しているという。
つまり、よりきれいな赤をもっていれば有害物質に強い体を持っていると繁殖相手にアピールできる可能性があるとされている。
論文は、米ワシントン大学病理学・免疫学のジョセフ・コーボ准教授と、英ケンブリッジ大学動物学部のニック・マンディ氏の共同執筆。
コーボ准教授は「多くの鳥類種では、雄は赤みが強いほど繁殖相手を見つける成功率が高くなる」としている。
カナリアやキンカチョウといった鳥は、「カロテノイド」という黄色色素を生成する種、果物、昆虫などを食べる。このカロテノイド分子を、「ケトカロテノイド」という赤色の分子に変換するものがいる。変換に使われる酵素は、鳥の赤色や黄色の部位を活性化させるそうだ。
マンディ氏は「赤い色を見ること、体を赤に着色することの両方に、同じ遺伝子が関与していることはかなりの驚きだった」と言う。
繁殖相手により強い個体であることをアピールするためのものだったとは。他の色はどんな意味をもつのだろう。